⇒院長の部屋移転しました
「スタッフの部屋」NEW!
〒731-0112
広島市安佐南区
東原1-1-2
シーブリーズ東原七番館2F
診療科目
心療内科・精神科・神経科・神経内科 【うつ病、躁うつ病、睡眠障害(不眠症、過眠症、むずむず脚症候群など)、パニック障害、不安障害、社会不安障害(社交不安障害)、ストレス障害、
適応障害、認知症、統合失調症など】
診察 月 火 水 木 金 土
午前 ○ / ○ ○ ○ ○
午後 ○ / ○ ○ ○ ○
休診日 火曜日・日曜日・祝日
【詳しい診察時間についてはこちらでご確認ください】
|
■社会不安障害(社交不安障害)の症例
32歳 男性 Kさん
Kさんは学生の頃より人前で発表したりするのはとても緊張するので出来るだけ避けていました。先生や同級生の前で研究発表をする時、何日も前から緊張して当日は緊張のあまり頭の中が真っ白になり息苦しくなったり動悸がしたり手や声が震えたりしていました。友達と遊びに行ったり騒いだりするのは普通に楽しめるのに“なんでこんなに緊張するんだろう”“自分は精神的に弱いんだ”と悩んでいました。社会人になって10年、今年めでたく課長に昇進することになりました。嬉しい反面、人前で話をすることや初対面の人に挨拶するなど緊張する場面がとても増え困り果てていました。Kさんはある日、製薬会社の新聞広告で社会不安障害(社交不安障害)という病気があることを知りました。病院のホームページを検索して広島につじ心療内科というクリニックがあることを知り受診してみました。診察の結果、社会不安障害の可能性が高いと診断されました。社会不安障害はセロトニンという物質の関与が考えられているため、SSRIという元々はうつ病のお薬の一種が治療の中心となると説明をうけ、お薬を飲むようになりました。最初は安定剤(抗不安薬)も一緒に飲んでいき、不安感はあるものの少ずつ人前での緊張感が和らいでいきました。治療中、症状について相談しながら少しずつ苦手な状況にも馴らしていくように言われました。最初は、また以前のように緊張して恥ずかしい思いをするのではないかと不安で仕方なかったのですがつじ心療内科の医師や看護婦さんと相談しながら乗り越えることが出来ました。また社会不安障害の本や認知行動療法の本を読み、お薬以外にも病気について知識を深めるように言われました。現在は少量のお薬を飲みながら人前で以前のように過度に緊張することはなく安心して生活出来るようになっています。
以前は「あがり症」で済まされていましたが、現在、社会不安障害は脳内の伝達物質の変化で生じる病気であることが分かってきています。病状が軽い方から重い方まで様々ですが、珍しい病気ではなくその頻度は人口の10%前後と言われています。つじ心療内科での治療の流れは少量のお薬から始めてまずは1.しっかりと不安感や緊張感を和らげるための薬物療法→2.緊張場面に少しずつ慣れて頂くため少しずつハードルを高くしていく→3.社会不安障害の本や認知行動療法の本を読み、お薬以外にも病気について知識を深める、という感じです。薬物療法は不安かもしれませんが、少しずつ用量の調整を行っていけば安心して飲んで頂けるものが多いと思います。緊張場面に関してどうしても高いハードルから始めるしかない方など、緊張場面の直前に即効性のある頓服薬を飲んで頂くこともあります。病気と向き合うことは辛い作業ですが、症状が落ち着いたら3.を提案しています。比較的長く付き合っていかなければならない病気ですので、病気に対する理解を深めて頂きたいと思います。社会不安障害(社交不安障害)は他者に理解してもらいにくく辛い病気ですが心療内科に関する病気の中では治療により改善し易い病気でもあります。悩んでいらっしゃる方は心療内科や精神科、メンタルクリニックなど専門医の受診をお勧めいたします。
この症例はつじ心療内科で治療された社会不安障害(社交不安障害)の典型例ですが架空のものです。
|