⇒院長の部屋移転しました
「スタッフの部屋」NEW!
〒731-0112
広島市安佐南区
東原1-1-2
シーブリーズ東原七番館2F
診療科目
心療内科・精神科・神経科・神経内科 【うつ病、躁うつ病、睡眠障害(不眠症、過眠症、むずむず脚症候群など)、パニック障害、不安障害、社会不安障害(社交不安障害)、ストレス障害、
適応障害、認知症、統合失調症など】
診察 月 火 水 木 金 土
午前 ○ / ○ ○ ○ ○
午後 ○ / ○ ○ ○ ○
休診日 火曜日・日曜日・祝日
【詳しい診察時間についてはこちらでご確認ください】
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■パニック障害の症例
26歳 女性 Mさん
Mさんは通勤中の満員電車の中で突然恐怖感を感じました。この時、動機や息苦しさ、めまい、吐き気などの症状が突然襲ってきて途中下車するしかありませんでした。電車から降りると10分程でかなり楽になりその後なんともなかったように一日を過ごしました。しかしその出来事以来、電車に乗るのが怖くなり、バスや自動車(特にトンネルや橋、高速道路)美容院や歯医者さんなども苦痛になってきました。当初、何か体に病気があるのではないかと思い近くの病院で色々と検査をしてもらったのですがどこにも異常は見当たりませんでした。ある日インターネットでパニック障害という病気があることを知り、自分に当てはまるのではないかと思いました。心療内科や精神科、メンタルクリニックで治療されていると知り広島市内のつじ心療内科を受診することにしました。ストレスからくる病気なのかなぁと漠然と思っていたのですが、脳の伝達物質の変化から引き起こされるパニック障害だと診断されました。思い返すと高校生の頃、一度通学中のバスの中で突然息苦しくなって気が狂うんじゃないかと思う経験がありました。パニック障害はセロトニンの物質の関与が考えられているため、SSRIといううつ病に使われることもあるお薬の内服治療が中心となると説明をうけました。最初は安定剤(抗不安薬)も一緒に飲んでいき、電車などに対する恐怖感はあるものの少ずつ不安感は和らいでいきました。治療中、症状についてつじ心療内科の先生や看護婦さんと相談しながら少しずつ苦手な場所も馴らしていくように言われました。最初はまたパニック発作が起こるのではないかと不安で仕方なかったのですが先生や看護婦さんと相談しながら少しずつ乗り越えることが出来るようになりました。パニック障害の本や認知行動療法の本を読むようにいわれ、薬以外にも病気について知識を深めました。現在は少量のお薬を飲みながらパニック障害の発作はおこることなく安心して生活出来るようになりました。
自律神経の問題だと自己判断したりされ、家族が持っている安定剤を時々飲みながら凌いできたという方がよくいらっしゃいます。しかし現在、パニック障害はセロトニンという脳内の伝達物質の変化が関与して生じる病気であることが分かってきています。このためセロトニンを調整する物質であるSSRIとういお薬(うつ病にも使われます)の方が安定することが多いと思います。比較的有名な病気で、その頻度は人口の3%位と言われています。つじ心療内科での治療の流れは少量のお薬から始めてまずは1.しっかりと不安感や緊張感を和らげるための薬物療法→2.電車などの閉鎖空間に少しずつ慣れて頂くため少しずつハードルを高くしていく→3.パニック障害の本や認知行動療法の本を読み、お薬以外にも病気について知識を深める。薬物療法は不安かもしれませんが、少しずつ用量の調整を行っていけば安心して飲んで頂けるものが多いと思います。閉鎖空間に関してどうしても高いハードルから始めるしかない方など、閉鎖空間に入る直前に即効性のある頓服薬を飲んで頂くこともあります。病気と向き合うことは辛い作業ですが、症状が落ち着いたら3.を提案しています。比較的長く付き合っていかなければならない病気ですので、病気に対する理解を深めて頂きたいと思います。パニック障害は他者に理解してもらいにくく辛い病気ですが心療内科に関する病気の中では治療により改善し易い病気でもあります。悩んでいらっしゃる方は心療内科や精神科、メンタルクリニックなど専門医の受診をお勧めいたします。
この症例はつじ心療内科で治療されたパニック障害の典型例ですが架空のものです。
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