⇒院長の部屋移転しました
「スタッフの部屋」NEW!
〒731-0112
広島市安佐南区
東原1-1-2
シーブリーズ東原七番館2F
診療科目
心療内科・精神科・神経科・神経内科 【うつ病、躁うつ病、睡眠障害(不眠症、過眠症、むずむず脚症候群など)、パニック障害、不安障害、社会不安障害(社交不安障害)、ストレス障害、
適応障害、認知症、統合失調症など】
診察 月 火 水 木 金 土
午前 ○ / ○ ○ ○ ○
午後 ○ / ○ ○ ○ ○
休診日 火曜日・日曜日・祝日
【詳しい診察時間についてはこちらでご確認ください】
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■うつ病の症例
62歳 男性 Iさん
20代の頃から務めていた会社を定年退職し65歳から現在の会社へ再就職しました。これまでの経験や実績を評価され要職に就くこととなったのですが、他部署や社外との交渉や調整など想像以上に多忙な日々が続いていました。業務量が多いため部下へ仕事を任す必要があったのですが、その調整をうまく出来ず毎晩遅くまで残業する日々が続いていました。疲れ果てているもののなかなか寝付けず、寝入っても夢をよく見たりちょっとした物音で目が覚めたりと熟睡感が得られなくなっていました。気持ちが落ち込むことやイライラすることが増えてきて仕事にも集中できなくなり、業務をこなすスピードがますます遅くなっていきました。食事量が極端に減り休日もごろごろと寝て過ごすことが多く、これまで好きだったことへも興味の無くなり、ボーとして過ごすことが続きました。自分では病気ではないと思っていたので心療内科や精神科などを受診するなどとは考えてもいませんでした。しかしどんどんしんどくなるばかりで見かねた家族に説得されつじ心療内科を受診しました。看護婦さんや先生の診察を受けましたが、頭が働かない感じで上手く答えることが出来ませんでした。後に聞いた話ではぼーっとした様子で、落ち着きがなくそわそわした感じで「自分は病気ではない。薬も必要ない」と言っていたようでした。「もう何かかも投げ出して消えてしまいたい」と伝えた時には涙が出ました。うつ病とであることと“しっかり休むこと”と“しっかりお薬を飲むこと”この二つが最も大切だと伝えられました。うつ病と言われた時はショックでしたがこのままではいけないと思い治療を受けることにしました。抗うつ薬・抗不安薬・睡眠薬などによる薬物治療を開始したところ症状は改善傾向となったのですが、以前のように仕事を続けることは難しかったため、一旦休職することになりました。その後“お薬”“休養”の二本立てによる治療が功を奏し、2か月後には元の元気な状態になりました。完全復職を望んだのですが再燃のリスクが高い状態であると説明され、1か月間の復職訓練を行った後復職となりました。現在は再燃防止のため少量の抗うつ剤による治療を続けていますが以前のように元気に生活出来ています。
いわゆる中核群のうつ病の典型例ですが治療の中では“お薬”“休養”の2本立てとなります。中核群のうつ病の方は休養や休職を好まれない方が多くいらっしゃいます。初診時より休職目的で受診される方はうつ病というよりは職場などへの不適応、適応障害である可能性が高いように思われます。また、自分は病気ではないと否定され、家族に半ば無理やり連れてこられる方も多いため、治療の必要性、必ず治る病気であることを伝えしっかりお薬を飲んでもらう必要があります。
この症例はつじ心療内科で治療されたうつ病の典型例ですが架空のものです。
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